人気ブログランキング | 話題のタグを見る

suzy's bar


テニスに関して追求していくブログです。
by suzy35

『一般プレーヤー、とりわけ初心者が、ATPナンバーワンに近づく最短の道は』その2

今日のブログは前回の続きです。

『一般プレーヤー、とりわけ初心者が、ATPナンバーワンに近づく最短の道は』その2です。

今回は【(2)握るものの精度を高めること】について考察を進めて行こうと思います。



まず、『握るものの精度を高める』とはどうゆうことか?

端的に言ってしまえば、それは以下の二点に集約されるでしょう。

(1)自分の体格や筋力や運動能力に合わせたラケットを選ぶ事。

(2)ストリングの正しい選択とその極めて優れた施行のラケットを握る事。



(1)については自分の事を出来るだけ客観的に見つめて選択する事が大切と思います。

これって意外と難しくて、人は自分の事になると極めて盲目になる傾向があります。
つまり、自分の実力を過大評価する傾向があるという事です。
これは憧れ、という感情を含めてプロのようなショットが打ちたいからプロが使っている同じモデルを選択しまう傾向も自分を過大評価している事と同義になります。

(そういう意味では未だにプロスタッフmidが大好きな私も過分なラケットを使ってるって事ですね……)

少なくともアマチュアの日本人テニスプレーヤーは自分が思っているよりもはるかに肉体的に欧米人に劣っており、そこが日本人がテニスをする上での最大の弱点でもあると言えます。

これは農耕民族である日本人の受け継いで来た身体的特徴であり仕方の無い事なのですが、ここを勘違いする人がやたら多い気がします。

基本的な部分で、そもそも昔から大陸で他の民族と激しく戦ったり、また自分たちが生きるために狩りをして戦いの人生を生き抜いてきた狩猟民族とはそもそも受け継がれたDNA的特徴や身体の特性が違うのです。

但し、そのかわりに日本人は持久力に優れているので長距離の水泳やマラソンとかなら十分に誇っていいと思います。
そう言う意味で、今日本でマラソンや自転車がブームなのは実は日本人の身体的な特徴から考えたら間違いの無い正しい選択なのです。

だから本当はテニスなんて難しい競技を選ばずにマラソンや自転車や水泳を趣味にしていれば、きっと楽しい時間がより多く過ごせると思います。


しかしこのブログをご覧になって下さっている方を含めて、我々はテニスが大好きになってしまったのです!

だからいくら向いていないと言われようがそこは日本人特有の粘り強い知恵でカバーしようではありませんか!!!

簡単に負けを認めないのは、私は日本人にとって「恥」の文化と同じくらいに強固で素晴らしい精神力だと考えております。


さて、では肉体的に劣る日本人がどうすれば『握るものの精度』を高められるのでしょうか?
答えは簡単です。
まず一つは「きちんと作られた」より「軽量な」ラケットを使う事です。
軽いラケットを使う事によって、絶対的な筋力不足からくる致命的なスイングの鈍さを鋭い方向へ補う事が出来ます。

そしてそれこそが前回記載したより正しい世界基準の最新のスイングが日本人の筋力や瞬発力でも可能にするキモなのです。

ただ、これには一つ注意点があります。
ただ単純にラケットが軽ければいいって訳ではありません。

何故なら基本的には「同じ質量のボール」をネットを挟んで打ち合うテニスとゆう競技の性質上、自分のラケットが軽くなればなるほどデメリットもまた出てくるからです。

つまり「同じ質量のモノ」(ボール)を打ち合う競技である以上、ラケットが軽い方が振動が出易くそのためテニスエルボーになりやすかったり、弾かれたり打ち負けたりする可能性もまた出てくる。


そこで、
(2)ストリングの正しい選択とその極めて優れた施行のラケットを握る事。
が大事になってくるのです。


ここまで上記したように(1)で出て来た体格にあったラケットを選んだ時に日本人は特にストリングの精度には拘るべきでしょう。

何故なら軽量なラケットを選択する事からくるデメリットを可能な限り解消するようなストリングの選択と正しい施行が必要となるからです。

軽いラケットを使うのは、羽子板みたいなテニスをするためではなく、筋力に劣る日本人でもフェデラーやジョコビッチのようにフルスイングをするためにラケットを軽量化するのです。
そこにこそ軽量なラケットの意味があるのです。

そしてだからこそ、軽いラケットでも最高の性能を提供するストリングと、それを確かにラケットに張り上げる施行の技術を追い求める事は、実は日本人にとってトップレベルの選手へと近づく大きな鍵となります。

軽いラケットでフェデラーやジョコビッチのようなスイングをする。
これって一度でも体感したら分かりますが、最高に気持ちの体験です。
むしろ、成る程!フェデラーやジョコビッチはこんな感覚でラケットを扱ってるのか!という真実の感想が自分自身の体験として実感出来るでしょう。

この感触は本当に目から鱗がポロポロと落ちるレベルでの快感なので、是非ともまだ未経験の方にはこのブログを読み進めて会得して頂きたいと思っております。


なお、上記した事柄全てを無視すれば我々日本人はテニス的に鎖国された環境のテニスしか出来上がらないのは明白でしょう。
それはきっとあなたが利用する様々なコートで、近くでプレーしている人たちのテニスの内容を観れば一目瞭然です。




では『(2)ストリングの正しい選択とその極めて優れた施行のラケットを握る事。』のためにはどうすれば良いのでしょうか?

私の長年の経験から導き出された答えは単純です。
それは『本物のプロに全てをまかせる』って事です。


何故なら最新のストリング事情はラケットも同じですが、新素材や新しい製法が次から次へとどんどん生まれては消えて行き、その中から最善のモノをアマチュアが選ぶのは不可能に等しいからです。


餅は餅屋。

フェデラーを始めとする世界のトップププレーヤーですら自分でストリングを張る事はなく、最近では「P1」(プライオリティ・ワン)等のストリングを扱うだけの本物のプロの張り師集団に張り上げてもらっているのです。


サンプラスやアガシの頃だと「PRNY」って袋に書いてありましたね。
これもプロが個人的に契約して依頼しているストリンガー集団です。


よく雑誌でグランドスラムの舞台裏って内容で、「毎日何十本も張るんだ」なんてインタビュー込みで大会のオフィシャル・ストリングサービスを紹介していたりしますが、実際にグランドスラムで優勝するようなプレーヤーはそんなとこでは(ほぼ)張っていないのです。



実際に先日の楽天ジャパンオープン2012で優勝した錦織圭選手も、大会のオフィシャルストリンガーであるゴーセンには自分のラケットを預ける事は一度もなく、自分で雇った専門のストリンガーに依頼していたそうですね。
この事実からもその一端は垣間みれる事と思います。



本当にその大会に優勝したいと強く願う選手は基本的に大会の用意したオフィシャルストリングサービスなんて使わずに、自分の事を知り尽くした専門のストリンガーに頼んでいると思っても過言ではないと思います。

今度グランドスラムを観る時に注意深く観て下さい。
フェデラーやジョコビッチがボールチェンジのタイミング等で新しいラケットを取り出す時に、ラケットを包んでいる袋に「P1」って書いてありますから。

つまり、アマチュアの我々よりも当然遥かに上の段階でより【握るものの精度を高めること】に細心の注意を払っているトッププレーヤーはわざわざ「高いお金を出してでも」専門のプロ中のプロに頼んでいるのです。



但し、これにも様々なハードルがあります。

まずは今の日本においてそうした正しい知識を持った専門店に出会う事が非常に難しい事。
昨今はネット通販が大流行りで、簡単に安く品物を購入する事が安易に簡単になったと思います。

まあ百歩譲ってラケットを安価で購入する事は良いでしょう。

が、ストリングの施行に関しては如何でしょうか?
とある通販サイトで「自分はグランドスラムでの張り経験もあるプロのストリンガーです」なんて謳ってるとこも数多いですね?
が、実際にはどうでしょう?

上記した通り、世界のトッププロはそんなとこでは張らないのですよ。
だからそうした言葉に信憑性はあまりありません。

まさにネット社会の情報とは玉石混合ですね。

結果的に、こればっかりは自分が実際に体験しないとはっきりしたジャッジは下せないでしょう。

私は縁あって「プロストリンガー」というお店を利用しておりますが、これは私自身が「ここは本当に良い」と心底判断したから利用しているのであって、勿論他人にも安心して進められる本物のプロショップだとは思いますが、私の発言だけでは当然半信半疑の人も多いでしょう。

今までなかなか良いストリンガーに出会えずに常に疑念の目で斜に構えている人も多いでしょう。

でも、そういう人はむしろお金を使って色んな所で張り替えをして、その結果としてジャッジするしかないでしょうね。

もし、このブログを全面的に信用してくれて「プロストリンガー」の門を叩こうと思った人は本当に幸いだと思います。
何せ無駄なお金を使わずに済むわけですから。



ま、それはさておき、
「ではどうやったら正しいジャッジが出来るのか?」
という項目を説明しましょう。


最近の日本は不景気ですよね?
当然テニスをやっていてもコストダウンは絶対にしたい!
ラケットもストリングも施行もボールも出来るだけ安い買い物がしたい!

私もそう思いますし、当然のご意見です。

でも、もしも貴方が仲間と楽しくやるテニスや貴方の所属しているサークルで使用しているボールが、ボールの代金をケチるあまりに、とても長い期間使いすぎてエアーは抜けてメルトンもハゲハゲだったらどうでしょうか?

そんなベコベコのボールを打撃してラケットやガット、そしてその張りの施行技術に正しい判断が下せるでしょうか?

これは確信を持って言えますが「絶対に無理」だと思います。





実際にコートに行けば分かると思いますが、特に学生サークルなんて酷い!の一言です。

もうベッコベコでエアーも抜けきった「ブリジストンのツアープロ」を使ってりして、それがまた悪い事(ヘタな人にとっては良い事に?)に飛ばなくてスピンのかかりも悪く大して跳ね上がらないから、あたかも自分が上手くなったのかと勘違いするかのように身体を目一杯使ってフルスイングをしております。

それはもう凄いの一言です。
ネットを挟んで両者がベコベコ言わせながらむちゃくちゃなインパクトで強引にボールをひっぱたいている。
美しさのかけらもないその有り様は、はっきり言って地獄絵図です。
いくら不景気だからってかわいそうすぎます。
(これはつまり学生が毎回ニューボールを使えないほど日本はボールが高すぎるという事です。)

そしてそのスイングは申し訳ないけど雑も雑、お世辞にも綺麗なフォームやスイングとは言えない代物です。

その状態でラケットやガットや施行に対する正しい判断なんて絶対に出来ないと思います。

たぶんどんなラケットを使っても、どんなストリングを使っても、誰が施行していようとも、その人のテニスにとっての大勢に影響を与える事は少ないでしょう。

むしろその酷い状況でもそんな事が出来る人がいたら、もうその人はテニスの才能が身体中から溢れかえっているのでもういっそプロに挑みましょう!

つまり、ベコベコのボールを使っている人たちにとってはラケットもガットも施行も、何を変えても大差ない訳です。

いくら私の信用する専門店「プロストリンガー」で魂込めて施行したガットであろうと、大型量販店でバイト君が適当に張り上げたガットであっても、ベコベコのボールの前では使用者の意思に関係なくその違いや良さや悪さが理解出来ないという事です。
究極的に言えば「ベコベコのボール」が全てを「台無し」にしてしまうのです。

だから正しい選択が出来ない、という帰結に辿りついてしまうのです。






貧すれば鈍する、結局ニューボールを使う事をケチりすぎると、結果として貴方のテニスライフの質は低下してしまうのです!!!

ボールが駄目なばかりに、テニスが好きで練習も頑張ってるのにも関わらずQOT(クオリティ・オブ・テニス)が下がるって事ですね。
私はそんな悲しい事はないと思います。

だから私はこのブログでボールのインプレを書きました。
それは「出来るだけ安くて」「出来るだけ長持ちする良いボール」を自分自身が使いたいし、それで試した結果をみんなにも知って欲しかったからです。

ダンロップ・フォートもいいですが、値段が高すぎるから結果的に長く使ってしまう傾向にある、それって絶対に駄目なんです。
練習でも試合でもそれにあった最適なボールを探すべきであって、安くて高品質なボールを探すべきなんです。

前回、私は「ヘッドのチャンピオンシップ・プロ」を選択しましたが、本当にゴムの質が上がればダンロップの「NX1」だってなかなかだと思いました。



だから、もし貴方がテニスに真摯に取り組んで真剣に上達したいと願うならば、当然【(2)握るものの精度を高めること】もさることながら、まずはニューボールを毎回使う事。
それを心に刻み付けて下さい。

そうして初めて【(2)握るものの精度を高めること】の真の理由が見えてくるのです。

ニューボールを使う事で正しいラケット選びが出来て、正しいストリング評価が出来て、その結果として正しい施行への正しい評価が出来るようになるからです。

その結果として【(2)握るものの精度を高めること】が貴方にとって可能になるのです。

そしてそうした全てが理解出来れば、最終的に本物のプロにストリングの施行の依頼をする事は、実は結果としてストリング本体やフィーリングが長持ちする事でむしろリーズナブルになるという真実が見えてくるのです。

だから、本物を探すって大切なんです。

色んな意味で人間努力を怠ってはいけません。


さて、長くなったので続きはまた次回に致します。
by suzy35 | 2012-11-27 17:05 | テニス