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『MANTIS Tour(マンティスツアー)305』と『MANTIS Tour(マンティスツアー)315』のインプレ

今回は早速試打させてもらった、MANTIS(マンティス)社の新しいタイプのラケット『MANTIS Tour(マンティスツアー)305』と『MANTIS Tour(マンティスツアー)315』のインプレを掲載します。

二機種ともに今までのMANTISと比べると明らかにハードコアな競技者向けのスペックです。

そしてこの二機種はフレームの素性はとても似ているのですが、実際に打つとかなりの違いを感じたので敢えて二本を比較しながらのインプレをしたいと思います。


以下がスペックになります。

『MANTIS Tour 305』

フェイスサイズ95sq.in
長さ 27インチ
重量 305g
バランス 315mm
フレーム厚 20mm
ストリングパターン16×18
RA値 66


『MANTIS Tour 315』

フェイスサイズ95sq.in
長さ 27インチ
重量 315g
バランス 310mm
フレーム厚 20mm
ストリングパターン18×20
RA値 66


フレームの特徴として、シャフトの部分はボックス形状でサイドに小さいMANTISの文字がエンボス調にプリントされた滑り止め加工が施されています。
片手バックハンドの時やボレーの時等などシャフトを握ってる時には実際にとても役立ちました。
昔ウイルソンがツアー90を販売した時にサンプラスの要望でシャフト部分に滑り止めの加工をしたと自慢してましたがあまり役に立たなかったのですが、このマンティスの仕上げは最高の出来です。
出来れば実際にお店で触ってみてもらいたい位絶妙です。

そしてフェイスの部分は滑らかな流線型で、フレーム全体としてみた場合フレーム厚20mmのゆるやかにしなるボックス形状のシャフトで打球感を増幅しておいて、流線型のフェイス部分はしっかり感を出す事とスイング時の空気抵抗を減らす事に成功しています。
つまり打球感アップとスイングスピードの向上の二つが両立してるって事ですね。

実際にコートで使用した時にはこのフレームに関わる全てがよく考えて作られた感がバシバシ伝わってきて、何故他のメーカーもこうしないのか?と思う程にボックス形状と流線型の完璧なマッチングが実際のテニスにおいてとても合理的な形状をしていると感じ非常に好印象でした。
ホントになんで今までこの形状が無かったのか不思議な位によく出来ています。

スペック的には、今までのマンティスがいわゆる黄金スペックと呼ばれる範疇に収まるラケットだとしたら、今回の新しい『305』と『315』の二機種の『MANTIS TOUR』シリーズはヘッドで言えばプレステージかラジカル、ウイルソンならシックスワン95、バボラならピュアストームシリーズといったどちらかと言えばフレームが薄い飛びを抑えたオールラウンダー向け、もしくは本格派向けのラケットと言えるでしょう。

今回一番特筆すべき特徴は重さよりもストリングパターンの違いが一番大きな違いなのかな、と思います。

RA値は66とこのスペックとしてはど真ん中平均的ですし、重量とバランスの配分も平均的です。
でもこれが実際に打つと似て非なるものというか、根っこは同じなんだけど、味付けが超絶に違います。
そしてその味付けの違いが使用者にとってどちらもメリットになり得るというのがポイントでしょう。
ただし、選択を間違うとデメリットにもなるでしょう。

ちなみに実はこの『MANTIS』ラケットの一番の良さって素材がハイモデュラスカーボン100%という所だと今回改めて強く感じております。

変に様々なギミックに頼らない分、素材の良さがよく分かるというか、とにかくとても素直で愚直なまでにしっかり作られたラケットです。

素材としては質の良いグラファイトを使用して、それをきちんとした設計のフレームに採用するというある意味では王道なのですが、最近そんな真っすぐなラケットって少ない気がしてなりません。
そして以前にも書きましたが、フレームの成り立ちがシンプルな分より張り手の技術が問われるラケットなのだな、と改めて実感しております。


今回試打した環境ですが、比較的球足速めの昼間のハードコートで17℃の気温下で三時間じっくり打ってきました。
使用したボールは練習時にはヘッドのチャンピオンシップのニューボールを6つ、練習試合ではヘッドのATPというボールのニューボールを使用して来ました。
当日は風がかなり強くて少々ボールの軌道がずれたりしてましたが、その分意図せず打点がずれた時の対応なんかも観察出来て良い試打になりました。
 
ヒッティングパートナーは『MANTIS265』G2を基本に使用し、『305』と『315』の二機種も少しづつ打ってもらい、球を受けた感想と、実際に自分で打ってみた感想も同時にリサーチしてきました。


まずざっくりした感想からいうと、以前のマンティスと比べるとしなり感が強いのでローパワーですが、逆にしなり感がある分しっかりとボールを打ち抜ける感触が気持ちよかったです。

それからボレーは明らかに今回の二機種の方が打ちやすく感じました。
まず飛びすぎない事と、フレームのしなりからくるホールド感があるのでコントロールがしやすいというのが理由になります。

それからこれは好みでしょうが、私的には打球感が明確に良くなったと感じました。
打っていて快感が味わえるタイプのラケットで、思わず強くボールをヒットしたい衝動に駆られる心地よい打球感に酔いしれました。
久々にジャンプしながらのフォアハンドなんて打っちゃうくらいに……



さて、では実際にコートで打撃したインプレです。

まずはストローク。

両機種ともにフレームにはパワーをロスしすぎない絶妙なしなり感があり、とても気持ちよく打ち抜けました。
ただし、ストリングパターンに起因すると思われますが305と315にはかなり大きな違いがあります。

『305』
感覚的に315の三倍は楽に飛ばせる感触、20mmの薄いフレームからは想像出来ないほどのパワー感があり、かといって飛びすぎる訳ではないので思っていたよりも楽にボールを打てました。
球種はまさに自由自在、跳ねるスピンから上から叩くフラットまで軽い力で打ててしまいます。
前述したジャンピングフォアハンドはこのラケットを使っていた時に久々に打てました。

大きな特徴としては、ストリングの目が荒いためにスピン性能にかなり秀でていて、コートの向こうでストンと落ちるスピンが意図した通りに打てます。
それからスライスのノビが良くて、バウンド後に低く良く滑ります。
そのため総合的に色々な展開をする事が可能で、バリエーション豊かな球種を打つ事が出来ました。
全体としてのパワー感は『マンティス265』とさほど変わらない感触で打てた事も好印象でした。
割と良い事ずくめのストロークでした。


『315』
実は第一印象はこちらの方が良かったのです。
その気に入った根拠ですが、目の細かいストリングパターンのせいか何しろ打球感が心地よいんです。
そして少しくらい食い込まれても球にも押されすぎず、ぶっとばすことなくコートに何とか収まる事が出来ます。
そして特に相手の速いファーストサーブを思いっきり逆クロスに叩き返すような場面では最高の球が打つ事が出来ました。

これを打つといわゆるポリを使ったクエルテンが得意としていたショートクロス(フォオの逆クロスとか)の「ルキシロンショット」が素人でも簡単に打てるようになります。
それからアンドレ・アガシがポリを使用して「ポリは禁止にしたほうがいい。技術の無い選手でもハードヒット出来てしまうから」と言った言葉を思い出します。
最近ではフェデラーがショートクロスを得意としてますが、この『MANTIS tour』はそうしたトッププロのショットをアマチュアでもかいま見る事が出来る最高のフレームになっております。
つまり完璧には打てないにしろ、それに近いショットが打てるフレームだという事です。

がしかし、メリットの裏返しはデメリットで、半年ぶりの鈍った自分の身体と筋力では役不足だったようで、パートナーによると試合の後半は打っても打ってもバウンド後に少し失速感があるみたいで、自分では良い球を打ってるつもりでも案外返される確立が上がって行ってしまいちょっとへこみました。
それと強く打ったつもりなのに返されるから余計力みが発生して無駄な体力を使った気もしますが、最もこれはラケットのせいではなく私の腕のせいです。


パートナーからの評価としては『マンティス305』の方が速くてノビがあって良い球が来るとの返答でした。
自分評価も同一で、軽い事とパワーがある事から、体力的に落ちている自分でも後半最後までバテずに力み無く打てた気がしました。

ちなみにタッチ感は両方ともよくて、それをさらによくしたのが『315』という評価です。
まあつまり自分が役不足だっただけの事ですね。
パワーのある競技者、もしくは競技嗜好の方にはむしろ『MANTIS Tour315』の秘めたる性能に驚愕する事でしょう。


次にボレーとオーバーヘッドです。

ことオーバーヘッドに関していうなら明らかに軽さにアドバンテージのある『305』が楽に狙った所に打ち込めました。
ただし『315』もヘッドライトな分打ちやすかったのでそれほど違いはなかったのかな?という評価です。
どちらも打ちやすかったです。

私の感じた違いはボレーでした。

『305』
ちょっと軽い事と目の粗さからか安定感が『315』よりは薄くて、万能感は薄かったです。
試合で相手の球が浮いて来たようなイージーなボレーでミスを連発してしまいました。
まあこれも自分の腕の問題が一番大きいんですが、『315』があまりにも気持ちよく打てたので余計そう感じたのかもしれません。
でもまあ普通に打つ分には全然良いですよ。
あくまでも315と比較しての話です。

『315』
このボレーに関してはパーフェクトです。
ココ最近でこんなにボレーの「打ち易い」ラケットは他には無かったです。
イージーなボールは勿論楽々叩き込めるし、なにより届くか届かないか分からない範囲の速いパッシングショットにやっと手が届いた時ですらも、届きさえすれば絶妙のコントロール感で狙ったとこに自在に打てる感触を味わえました。
ローボレーもしかりで、自分の準備が多少いい加減でも心地よいタッチで自在に深く滑るボールを相手コートに返す事が出来ました。
このラケットを使っていた最中でボレーを打つシーンがあった時にミスした記憶が無い程に最高のボレーが打てました。

もうこの一点だけでも後述するサーブの感想も含めて『マンティス315』は、最近はあまりいないかもしれませんが、サーブ&ボレーヤーに絶対的にオススメ出来ると感じました。

パートナーからも「今日はボレーいいね」と久々言われました(笑)



次にサーブです。

これは善くも悪くも違いがあり、それの違いがどちらも好感触だったのでサーブに関しては以前のマンティスよりも良いサーブが『打ち易い』と感じました。

『305』
基本的に軽快な反発力があり、かつスピンがかけやすいので、跳ねるスピンサーブ、トップスライスサーブ等が非常に打ち易かったです。
何よりもセカンドサーブで安心して振り切ってスピンで落としてコートに入れるなんて芸当が楽々出来ちゃいました。
サーブの重さ、みたいなものは『315』に一歩も二歩もゆずるかもしれませんが、コースや球種のバリエーションを含めて非常に実戦的なサーブが打てると感じました。

『315』
実はこれサーブもいいんです。
半年ぶりのテニスにも関わらず、風が弱まった時に一ゲーム中で二本もサービスエースが狙った通りに取れちゃいました。
その後もエースが所々取る事が出来たのは僥倖としかいいようがありません。
何というかサーブの時にはしっかりと体重が乗る感触があるというか、とにかくコントロールがしやすくて伸びるサーブが打てたみたいです。
ストンと落ちるようなセカンドサーブは打てませんでしたが、十分に強く打ててこれまた実戦的なサーブが展開出来ました。


このサーブに関しては個性が結構違いましたね。
ことテニスに於いてサービスキープのしやすさって試合に勝つためには絶対必要条件だと思うのですが、総合的な違いを強く感じました。

『315』は絶対的に質の良いサーブを打つ事によってそもそもサーブから絶対的な主導権を握ってサーブをキープしていくラケットだとしたら、『305』はサーブで相手を崩したり、バリエーションで翻弄していきながら最終的にはストロークの展開力でキープしていく形なのだと思いました。

まあという事はリターンゲームだとどうなのかというと、それは実は『305』の方が展開力が強いためにブレークを狙い易いとは思ったのですが……

ただ、単純にサービスゲームのキープ率を上げたいって理由が一番ならば私は『315』を勧めます。
速さだけじゃない球の変化と重さとですんごいサーブが打てますよ。

まあ最終的にこれをどう評価するかは使う人次第でしょうね。



総評

これはもうメーカーも『MANTIS Tour』と謳って宣伝している通りのど真ん中ストライクな完璧に競技者向けのラケットです。

といいつつ、実は自分的には純粋にテニスを楽しむ人で、競技指向ではない遊びの要素が強い人にも十分にオススメなラケットに仕上ってると感じました。

その理由として二機種共に共通なのですが、とにかく打球感が気持ち良くてボールを打ってて単純に楽しいんですよね。

ただ、もし自分が草トーの試合に勝ちたいって目的だけなら『マンティス265』と『マンティス305』は甲乙付け難い遜色の無い性能を発揮してくれるラケットだと思いました。
逆の言い方をすれば、本格派向けの『MANTIS Tour 305』が発売された後でも『MANTIS265』も未だに素晴らしい性能のラケットだと言い換える事も出来ます。

冷静に考えてみると40gも重さの違うラケットなのにおかしいですよね?
でも実際に打った感想はこの通りなんです。
『MANTIS』自体の基本性能がしっかりしてる事が要因だとは思うのですが、『マンティス265』も『マンティスツアー305』も同列に扱える素晴らしいラケットでした。

実のところ今回の試打を通じて『マンティス265』の良さも再確認する事が出来ました。
今、草トーのシングルスに出て、勝ち進めたとして決勝まで入れて6〜7試合を1日にさせられる事を考えると俄然『マンティス265』の性能は光ります。

その根底にある『プロストリンガー』の坂オーナーの完璧なマンティスの仕上げにも脱帽ですが、『MANTIS』社のラケット、本当に素晴らしいラケットです。

そして『マンティス315』は何と言うか、楔のようなラケットで何時迄も心に残り続ける精妙なラケットでした。

今の鈍った自分には過ぎたラケットだと思いますが、何処か未練が残るという感じでしょうか?
何しろ第一印象はこっちのが良かったのですから。

心理学的にはファーストインプレッションはとても大事で、最終的にはそれが良かったものを人は選び後悔しないらしいです。
そう考えると、色々書いてきましたが実は自分は『315』が深層心理では大好きで仕方ないのかもしれません。

が、私は現時点でははっきりと『マンティス305』に軍配をあげます。
それは結果的には楽に楽しいテニスが出来るからです。

もしこの鈍った身体が完全にリフレッシュされて、テニス感ももっと取り戻した暁には『マンティス315』を選ぶかもしれません。

まあ、最終的に言わせてもらうならばそれほどに二機種の違いが明確で、どちらの強い個性も良かった、というだけの事かもしれません。


ところで今回、風も強かったし、何より半年ぶりのテニスだったので最初はパートナーに「後半少しはまともに打てるようになればいいね」なんて話ながらコートに入ったのですが、結果的にはほぼ最初から全然普通に打てました。
終わってから気づいたのですが、これは一重にラケットとストリングの施行のマッチングが絶妙なために腕を凌駕してるからだと思います。
それほどに打ち易いラケットと施行です。
これ多分プロスタとかだったら最後までまともに打ててないんじゃないですかね?

最後にいつも通りパートナーの言葉で締めさせて頂きます。
「ちょっと信じられないくらいの凄いボールがどんどん来る。なんか隣のコートなんて多分大学生の若い子が身体を目一杯使って思いっきり打ってるけど、そのコートがスローモーションでテニスしてるように見える程だよね。マンティスのラケットと坂さんって凄いね〜」

確かに……でも、そのコメントって俺の腕は関係ないってことだよね(^^;
でもそれよくわかる。
俺もパートナーのあなたの打ってくる打球が速いし跳ねるし「すげ〜、なんじゃこの球」って思ってたから(笑)
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by suzy35 | 2012-04-08 23:20 | テニス

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